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木村栄昌

冬の時代を笑いで乗切るために<短編物語>読むだけで税や会計の生きた知識が不思議に身に付く

<短編物語>第8話 いとをかし・・M&A 第1話

はじめに
 風変わりな題名はM&A(合併&買収)において当事者は大変な思いをされておられますが、見方を変えますと「問題の松花堂弁当ないしは缶詰詰合せ」のようなところがあります。日常では現われてこない複雑な問題が混在しています。

 時代が大きく変わり、事業の経営も急ピッチで新旧交代を余儀なくされます
これからもM&A合併、買収だけではなく会社分割、事業譲渡も含めます)を選択される件数は増加することはあっても減少することはないと思います。

時代背景
 創業者社長が老齢になり、不況のもと多額の借金が残こり後継者がいない中小企業が多くなっています。同時にM&A事例での争いになるケースも増加傾向です。共通するのはM&Aでの売手会社の、自社の売り急ぎの姿勢が禍根の原因であるケースが多いです。売り急ぎの原因は金融機関への「経営者保証」です。トラブルになる事例では、このほかに買手会社が性急に売手会社の現金や現金等価物を手にしたがることも散見されます。更にM&A仲介会社が原因の場合もあります。細かい点では株券や株主名簿の管理がよろしくない場合、いまだに名義株があるとか、この場合、法人税申告書の別表2が真実の名義でないことも多いです。特に相続があると相続税申告の問題も絡み同族間での争いも浮上してきます。関連して生前贈与で株式を受贈与した、していない、の争いも派生します。株式の株価算定を税理士に依頼しても、その株価が高い低いの争いも生じます。

 更に役員退職金支給と支払時期、株式譲渡課税、事前確認(Due Diligence 単にDDと称される場合が多いです)手続きで売手会社の粉飾が発覚、会計事務所の責任問題などが連鎖的に、しかも当たり前のように生じます。

 税務や会計、法律の問題の松花堂弁当ないしは缶詰詰合せと呼ばれる理由です。
お断りしておきますが内容は税務・会計・法律にわたるものですが税務と会計問題に関しては意見を記すこともありますが、法律問題は専門外であり公表されたテキストやレジュメ(判例を含みます)の叙述を忠実にそのまま素材として組み立ててお伝えするように致します。

主な登場人物

売手会社:シンプル興産株式会社 社長:単野純男:不勉強で単純な人
買手会社:横島商事株式会社  社長:横島貫治:抜け目なくヨコシマ
仲介会社:綾茂コンサルタンツ合同会社 社長:綾田茂夫:よくわからない人物
売手会社顧問:正井 融:税理士試験5科目合格30%しかいない業界の絶滅危惧種
       テキ屋のことに詳しい謎多いヒト

では次回をお楽しみに、、