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税務会計フォアユーパートナーズ

(担当)財務分析家
木村栄昌
(税理士・米国公認会計士)

社長、ソコがわかれば百人力!

社長、ソコがわかれば百人力! のご案内

『社長、ソコがわかれば百人力!』のバックナンバー(25号)をご紹介します。

これまでのあらすじ

対談を進めていくうちに、00譲次氏は様々なアドバイスを受けました:
  • 税法改正の影響と対策
  • 資金確保のポイント
  • 税金ごとの性質の把握と、それぞれに適した節税のポイント
  • 会計事務所との付き合い方
  • 相続対策
話題は「会計データの読み方」そして「事業承継」へ……。

バックナンバー

社長、ソコがわかれば百人力!
  社長、ソコが分かれば百人力 第25号



<<事業の承継は容易ではない>>


<まず最初に何を考えるか>
K:将来を見て今を考えると、いずれ承継は避けられない、
となると「何を残し何を捨てるか」、ここを見ようとします。
ここが肝心なのです。
別に社長の年齢が高い低い関係ありません。
年齢の若い社長であっても明日の事が分からないと
いう点では同じです。
したがって老齢になったからこう考えるというのではなく
常に「何を残し、何を捨てるか」の思考は、質を上げていこうとする
者に取っては重要な点です。
もし、量的拡大のみを志向するなら、考え方も違います。
これからの時代は質を上げることが量の拡大以上に大切です。

J:承継の事を脇に置いても、質を上げようとすれば
かならず「何を捨てるか」ということに突き当たりますね。

K:おっしゃるとおりです。
我社の貸借対照表を見ながら「何を残し、何を捨てるか」で考えると
、考えれば考えるほどに道が見えてきます。


<取捨の項目を書き出してみる>
K:そして自分の頭のなかでシミュレーションがある程度
進みますと、書き出してみる事です。ドンドン捨てるものを
吟味して書き出すと、本質的なものしか残らなくなります。

その本質ともいえるものを見ながら、これらが自社の
損益計算書にどのように反映されているのか、という見方をします。

J:何で食べているのか分かってくるのですね。

K:そうです。案外いらないものを溜め込んだり、後生大事に
しているばかりに、筋違いのコストがかかって、結局何のために
働いているのか分からなくなっている会社もあります。

J:ただバタバタしているだけですね。
私らも気をつけなければなりません。

K:ここで何で今食べさせてもらっているかの判断を
誤ると、「整理の間違い」がおこります。
 しかし私の体験では「整理不足」に由来する整理の間違いが多いようです。

J:どういうことでしょうか?

K:整理し切れていないのです。考えを詰める事が、甘いままなので
その延長から、思考の純度が低く「これがなければウチは生きてゆけない」
ということまで至っていないのです。

次回はこの辺をもう少し見てゆきましょう。
 
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 社長、ソコが分かれば百人力 第25号
  

発行日  平成18年3月10日
発行者  フォアユーインターナショナル有限会社
関連URL http://www.fyi-ta.com/

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