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2025/12/13 犬猫漫談 犬式部:オイお前このところ日が暮れたら、いなくなるがどうしたんだい?夜遊び 猫納言:アホ~そんなんちゃう。ボスの誤解や!オレは日本経済の先行きがだん だん心配になって来たので近所の神社に行ってそこで沈思黙考してるの や! 犬式部:何がキッカケで経済の先行きが気になりだしたのカイ? 猫納言:今度の総理大臣の補正予算が18.3兆円もあり、そのうち6割(11.6兆 円を国債の追加発行で賄うのやと。こんなバラマキしていたら今も世界1 の借金王のわが国は行き詰まるのではないの。 犬式部:少なくとも借金が上積みされるから、もし金利を上げたら利払いだけで も 大変じゃ。 猫納言:そこでパンパカパーン良い手がある。 犬式部:パンパカパーン?エライ古いアドリブやな。良い手とは何んや? 猫納言:ほっといてんか!良い手とは超インフレにするのや。ヒヒヒ、、 犬式部:インフレになったら預金・貨幣の価値が下がるけれど半面、借金の値打 ちも下がるわな、、 猫納言:終戦後に超インフレになって戦争費用調達のための戦時国債償還も楽に なったらしい、知らんけど。 犬式部:超インフレ云うけれど今でもインフレだぜ。ボスに聞いたところでは日 本では千円のラーメン がヨーロッパでは5千円らしい。これではヨーロッ パ旅行したら円は直ぐなくなる。インバウンドの人は「日本安い」とご機 嫌だが。 猫納言:新しい総理大臣は4代ほど前の総理のOOミックス言ってゼロ金利で500 兆円異次元緩和して円発行したので1ドル80円くらいの円が158円とほぼ 半分になったのを手本にされてるのかも。ボスが当時アメリカへ研修に行 かれて1泊7,500円だった。今は倍どころではないらしいよ。 犬式部:貧乏な国になっていってるいうことやね、、、お金の値打ちが下がり働 く人々が困るね。
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冬の時代を笑いで乗切るために—これからの経済・世相に備える—
前回まで
M&Aには至らなかったが泰彦の給与体系が変わり手取り額が少し減少した。円安のもと輸入品を始め諸物価がジリジリと値上がりしだした。消費税もまだ上がるかもしれないとTVでは報道している。収入が下がる中の物価高で泰彦はそれに流されるのではなく原因や犯人を突き詰めたいとの心の変化をもたらした。
泰彦の周りの人々
勤め人である泰彦の人間関係は少ない、が、それなりに特徴がある。
高木課長 55歳
彼の話では現在の預金(円建て)1000万円、住宅ローンが残っているが超低金利の時のローンであるため金利の負担感はない。定年までに完済できるらしい。彼の趣味はクルマである。最近BMWを買った。半金はデーラーのローンである。彼は「自分は課長になったのだからリストラはされない」という。泰彦は高木課長の、のんびりした面長の顔をみながら逆のことを考えていた。「違うだろう、一番アブナイ立場ではないの?」と。口には出さなかったが、、
感心するのは高木の二人の息子達である。二人とも大学には行かなかった。長男は専門学校に2年行き21歳で司法書士の資格を取った。今は司法書士事務所で見習い勤務中である。次男も専門学校で学び電気工事士の資格を取り建設会社に勤めている。兄弟ともに大学に行かなかった理由は本人らの選択らしい。父親の高木からは「誰に似たのか知らないが兄弟とも、浮わついたことやチャラチャラしたことが嫌いなんだ。彼らが大学に行かなかったので俺はローンの一部を繰上返済できたうえ、貯えもでき、外車を買うことができる、ありがたいよ。」
泰彦は自分が出た大学も「浮ついた、チャラチャラした遊園地」になっていることを思って内心苦笑した。大学は規模が大きいから「大」学であり学問する「大学」とは(一部の大学を除いて)違う組織体になっている。その組織・規模を維持するためにのみ存在する営利企業であると思っている。泰彦は高木の息子の選択に感心した。そして続いて行くもの、滅びてゆくものの区別が明らかになる前兆かと思った。
前上司、鵜高女史 年齢不詳
泰彦にはムツカシイ人である。笑った顔は見たことがない。鬼瓦の日か能面の日しかない。朝に、今日はどちらのカオになるか泰彦は先んじて読めるようになったので災難には遇わなかった。仲間内特に女性からの評判に異常にこだわる。それゆえか身に着けるもの、バッグなど身の回り品から化粧、食べた物も上等のもので揃えている。食べ物の話になるとスマホの写真をサッと見せてゴカイセツニ及ぶ。泰彦は彼女が上司であるため我慢して相槌を打っていたが料理の写真よりスマホを操る手先のマニュキアのてんこ盛りにあきれていた。マニュキアの図柄は日々変わる。泰彦は、この人はこのためにどれくらい時間をかけているのかしら、と不思議になった。あるとき課内で割り勘で慰労会に行ったさいの支払いの時、彼女のサイフを見てしまった。会費は一人当たり4000円であったが、その財布には千円札が2枚か3枚しか入っていなかった。立替えた泰彦は、見栄と浪費のもたらす真実を見たような気がした。
泰彦の推理
泰彦は年々自分が自由にできる可処分所得が少なくなってゆく原因を探求したくなって以来、彼なりに調べを進めている。気が早いかれはまだ途中であるにも拘わらず先行きがどうなるかを読んでいた。
当面は以下のようなものである。
1,日本の金利は上がらない。上げられない。国の借金が多すぎて。
2,そんな国の円安はこれからも続く。
3,だから預金者の預金は目減りする一方、借入金がある側の借金は預金価値 の目減りの反面、減ってゆく。
4,実質賃金は増えないどころかインフレによって更に目減りする。
更にその先
ア:上記の原因である国債の価額低下並びに国債市場での金利上昇が続く。
イ:借換えをしてきた国債であるが、これ以上借換えができなくなった時、何 が 起こるか。超円安、超高金利?
ウ:実質賃金が減ってゆく一方、インフレ3%になれば物価高を巻込み、購買 力は萎える。
エ:賃金を上げることができるのは一部企業や公務員
オ:経済力の一番弱い部分である中小企業の労働者から破綻が始まる
泰彦はやがてこの国から脱出したい気持になるもう一人の自分がいることに気がつき始めた。
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