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2025/12/6 犬猫漫談 猫納言:今度新しい物語が始まったね。動物はカンで生きているから今どんなと きか、これからどうなるかをすぐ前のことは分かる。なにやら怪しい感じ がするまではわかっても、その先はよう考えられん。今度の話は、その先 を考えなければいけない人間さまの話らしいよ。 犬式部:そうかい。それよりも株で利益出すボスの法則を聞いてくれたカイ。 猫納言:聞いたよ。25日移動平均線超えたら買う、超えている間は保持する。そ してボリンジャーバンドのシグマ2を超えたらここが限界と思って売って 利益確保する。また25日移動平均線を下回ったら早々に手放す。その後、 様子見してマイナス2シグマを下回ったら買う。 犬式部:ボリンジャーバンドのシグマ2がウリとカイのアクションの引き金やとい うことかね? 猫納言:そういうこと。いいこと言うね。12月4日までは良い銘柄はボリンジャ ーバンドのシグマ2+に張り付くように数日経過した。ここが限界。売る が正解。翌日の12月5日に寄り付きで少し上がったがこれは余韻みたい なもの。ここの利益にこだわったら売るタイミングを逃す。木曜日の後 場であっさりと売ったら良い。格言がある「まだはもうなり。もうはま だなり」まだ上がるはもうこの辺で宜しい、という意味とボスが説明さ れてた。孫子も7分~8分の勝で良い。余力を残して勝つのが最良で百戦 百勝は危ういと。 犬式部:なんでや? 猫納言:国債残が1300兆円もあり、インフレでも金利を上げることができない低 金利の日本はカネが逃げてゆく。安い円で金利が高いドルを買い、その ドルで日本の株が外人買いされてる。年度末に向けてこれらが精算される 時期がコワいらしい。 犬式部:低金利の円で貯金していると損するね。インフレ3%で預金の値打ちは 沼に沈んでゆく、とボスが言われた。今度の物語はそんなどうしようもな い中でどうしてゆくかの話かね。
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冬の時代を笑いで乗切るために—これからの経済・世相に備える—
はじめに
このところ閉塞感にあふれた世の中がコロナ以降も続いています。新しい政権ができても結局従来からの構造は変わらない中であれこれ試行されていますが税収をあてにしたバラマキは変わらず、大きな脱皮は見えません。このままでは何も良くならない、沈んでゆくだけとの空気がメデイアからも伝わってきます。
断層から変化のエネルギーが生まれるとはいえ、2極分化がさらに進む先に起こる変化や変動がどのようなものであるかは誰にも分かりませんが、世間の底に流れる特徴が分かれば見えてくるかもしれません。
サスペンデッドセンテンスのサスペンデッドは「様子見」のことです。センテンスとは、ここでは文法の「文」の意味ではなく「言渡し」の意味で使っています。映画God Fatherでは初めにマーロンブランド演ずる主人公と依頼人が対話するシーンでこの言葉が出てきます。印象的なシーンです。執行猶予と言えば分かりやすいでしょう。この短編の主人公 泰彦は、大きなうねりや変化が現れる前の猶予期間に生きています。
群衆の中の孤独
「何であの人たちは、あんなに楽しそうなのだろう。」金曜日の夕方、仕事からの帰り道、駅前には何軒かの居酒屋や食べ物屋が並ぶ前を改札口に向かいながら泰彦は思った。店の中から「へー、メッチャええわ」「かわいい―ッ」「おいしい」などの言葉とともに上ずった女の黄色い声で「きゃ~」など意味不明の声が聞こえる。ちらっと中を見れば大ジョッキを手に大口を開けて乾杯~、カンパ―イ~の連続である。
泰彦は商事会社に勤務している。今の上司である高木課長は穏やかな人物で自分の感情に支配されないのが泰彦にはありがたい。前の女性の上司は感情で生きているような人物で常に物事の裏ばかりを考える人であった。それが事実かそうでないかの裏づけもないのに自分で勝手に絵を描いて決めつけるタイプで、泰彦が疑問を論理的に話すとヒステリーを起こすのが常であった。それだけで泰彦は一日が過ぎるとぐったりしてしまっていた。
高木課長になってから平穏な日々が過ぎていったが、ある日の夕方、仕事の後かたずけをし始めた泰彦に会社の内容がよろしくないこと、経営陣がM&Aを考えていること、そうなれば買収会社の子会社になり大幅な人員削減が行われるかもしれない、と高木課長から伝えられた。
泰彦の父も兄も学校を出たら良い会社に就職することが人生で一番の重要なこと、と疑いもなくそのような選択で生きてきた。
次回予告
M&Aには至らなかったが給与体系が変わり手取り額が少し減少した。円安のもと輸入品を始め諸物価がジリジリと値上がりしだした。消費税もまだ上がるかもしれないとTVでは報道している。収入が下がる中の物価高は泰彦に大きな決心に繋がる小さな心の変化をもたらすことになる。年々身動きが取れなくなる現実から脱出したい、その前にこんな状態になった犯人を見つけたい、との思いである。
税務トラブルのご相談
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