| NEWS |
2025/11/22 お知らせ 犬猫漫談 犬式部:北京での両国外務省高官の写真が話題だね。 猫納言:中国の局長さんがポケットに両手を突っ込んだ姿と日本の局長さんのう つむき加減の姿勢が話題のアレかね。 犬式部:そうや。ボスは何か言われてたかい? 猫納言:政治は複雑なので事情を良く知らない者があれこれ言うことをボスはさ れない。ただ一言、日本の局長さんは西郷隆盛の振る舞いを参考にした ら良かったかも、とだけ仰った。 犬式部:どういうこと? 猫納言:幕末だっか明治になってからか英国のパークス公使と西郷さんが会談し た時、尊大で向こう意気の強い公使は靴を履いたままテーブルに両足を乗 せて会談に臨んだ。失礼な話だぜ。そこで西郷さんも同じようにテーブル に両足を乗せた。すると公使は失礼である!と不機嫌になった。 犬式部:エエ話や!すると日本の局長さんも同じように両手をポケットに突っ込 んで反り返ったら良かったネ。 猫納言:こんなハナシをキミにしたことはボスには言わないでくれよ、お叱りが コワい!!
» 過去のNEWS
|
|---|---|
|
冬の時代を笑いで乗切るために—これからの経済・世相に備える—
徳井が訪ねてきた、その話は、、
祖父の励ましが耳に残ったまま、その後も乏しい知識を総動員してアキラは、昨日より今日こそ、少しでも良い豆腐を作るため早朝からの仕込みで体は疲れていたが、良いものを、との情念で夜遅くまで試行錯誤を続けた。
そんな日々が続く中で、徳井がアキラの店にやってきた。相変わらず元気がない。事業主であったため雇用保険は出ない。奥さんのパート勤務で生活はできてはいるが、夫婦間の感情は険しいものがあり、落ちつかない日々であると彼は話した。そして「オレは疲れた。コンビニを辞めてから仕事を探したがロクな仕事しか見つからない。」
彼は大学を出ているが新卒入社した会社では営業に回され、毎日飛込み営業をして相手先の名刺を1日40枚もらってくることがノルマであった。そのうち何をしているのか分からなくなり、給料は悪くなかったがその会社を辞めた。2~3ハローワークで紹介しを受けた先も同様であった。特に技術や特技もない、もう若くはない人間が積極的に取り組める仕事はなかったところコンビニストアにチャレンジしたが運営会社のエサになっただけであった。今から思うと大学の4年間がもったいなかった。技能や技術を習得しないで何をしていたんだ、と思った。
「何でもするから俺をこの店で雇ってくれないか。」思いつめた表情で徳井は言った。
「彼を雇えば今の売上では共倒れになる。危険だ。」とアキラは直感した。かといって冷たい対応はしたくなかった。
「少し考えさせてくれないか。」とアキラは言い、徳井は分かったと一言言って帰って行った。それから考えた。家族がないアキラは仕事を終えて自分のアパートに帰っても話す相手もいない。これが一番アキラにとっては辛いことであった。徳井が店にいてくれたら仕事のことを話したり意見を聞くこともできる。しかし先立つものはない。徳井は店の運営に干渉するタイプではない。アキラは無給でも良かったらとの条件付きで回答することにした。
「それで良い。なんでもする。仕事させてくれ。このままだとカラダもなまる。先になって給与らしいものが貰える時期が来たら給与も考えてくれるか。それまではその条件で良い。」と徳井は即答した。彼の表情、目からは言葉通りのものが感じられた。
店頭販売で接客を毎日しているとアキラは人の波動や内心までも分かるようになってきていた。真剣勝負の毎日の積重ねで客が自分の店の商品をどう見ているかもある程度分かってきた。他人とおカネのやり取りをしないで工場で機械相手の仕事や、ゴルフ練習場の雑役、組合事務所での事務仕事では感じなかった感覚が磨かれてきているように思っている。
徳井の言葉を受け入れよう。アキラはそう思った。
次回予告 その9 最終回
同じ商店街にある高齢の豆腐店が廃業した。アキラの商品改良努力で評判も上向いてきたたうえ競合店の廃業で売上は安定しだした。数字の記録を怠らず続けていた結果、先の青写真が見えてきた。
税務トラブルのご相談
税務当局から指摘を受けトラブルになった場合、知識と経験を生かして税務当局と調整・交渉を行ないトラブルの収束に努めます。損失を最小限にとどめるよう尽力します。