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2025/11/1 1,お知らせ:ホームページの一部が変わりました。 税務財務相談から財務相談を除き税務のみと改めました。財務に関する相談はTfy(株)にて「資産運用コンサルテイング」として行なっています。 <詳細> 以上の改訂で表紙の「ご相談受付はこちら」と「プロフィール」の令和7年6月30日以降の内容が変わりました。 2,犬猫漫談:AIと税務調査 犬式部:ホームページが少し変わったね。 猫納言:理由があるのや。人口減少で経済の地力は落ちている。株価とゴールド と住宅価格は上がっている反面、お金の価値は下がっているから株や金な 犬式部:物価高やな。困る人が増えなければ良いが、、 猫納言:株価が高いのもAI企業に半導体を売り込むことで売上作ってるからで、 AIはまだ利益が出ていないらしい。売込んで見込みで利益出ると思って 犬式部:そうなったらどうなる? 猫納言:膨らし粉がはじけて政府の借金だけが残り、金利が上がる。 犬式部:そうなると景気は反転し、税務トラブルで困る人が出ることにボスは備 えておられるのや。
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冬の時代を笑いで乗切るために—これからの経済・世相に備える—
前回までのあらすじ
何の特技もなく、家族もないアキラは就職氷河期の世間に出た。家族を持つ余裕もなかった。
町工場に臨時工として勤めながら少しでも収入を増やすためゴルフ練習場の雑用係に加え商店街の事務所で週末働いている。彼の拠り所はインパール作戦で生き残った祖父の言葉である。祖父の言葉がフラッシュバックで耳元で聞こえる時に小さな転機が訪れる。「組織の上の者は信用するな、組織をアテにしないで自力で死ぬ気で前へ進め!」と。商店街でコンビニ店を経営をしている徳井と知り合ったが彼の店は資金を運営会社に吸い取られて閉店した。それを見てアキラは今のままでは出口がないと悟り、豆腐屋開業を考えている。そんな時、ほかに相続人がいない伯父の残した土地をアキラが相続できることになった。
アキラの船出
アキラは税理士・司法書士事務所が紹介してくれた不動産仲介店で相続した土地の売却を実行した。買い手は不動産会社であった。極端に口数の少ない男が買手で現れた。不動産取引の経験がないアキラにとって息が詰まるような時間であったが同席してくれた司法書士の存在で救われた気持であった。地方の土地のため伯父が購入した金額を下回る金額での売却になった。
「地方の土地は2足3文です。若い人は大都会へ出てゆくからこの辺りは老人ばかりです。売れただけでもラッキーですよ。」と仲介会者の主任は気の毒そうな顔で言った。
アキラは「伯父さんが購入した金額より下回って売ったのだから損をした分はどうなるのですか?」と司法書士に尋ねた。
「その損はどこからも差引かれないと思います。詳しい計算は税理士先生にお聞きになると良いでしょう。」アキラはその損の部分とプラスチック会社などからの給与が通算され、差引かれた源泉徴収額が戻ることを期待していたが税理士の答えは、、
「以前は損益通算といって給与所得から差引けたのですが、その後「改悪」され損失部分は切捨てとなります。なので土地譲渡については所得税の申告は不要です。アキラさんは3か所からの給与収入がありますから所得税確定申告は必要ですが土地の譲渡損失はなかったと思っていただいて結構です。」
さらに税理士は田舎の路線価は低いので伯父からの遺産に係る基礎控除の額が路線価をもとにした評価額を上回るため相続税申告も不要であると説明してくれた。
アキラはそれでもまとまった資金を手にできたので借入をしないで開店できるように思った。
不動産取引の後、立寄った税理士・司法書士事務所で税理士から「掛け売りをしないことですね。」と助言されたがアキラは掛けの意味が分からず、どういうことかと尋ねた。
「掛けとは豆腐と引き換えに現金をもらうのではなく売上金を記録しておき、締め日の後まとめて売上金を受取ることです。掛けの金額が多くなるほど客との力関係が変って来て、買手が大きな顔をするようになり、そのうち締めの金額ではなく内入れになりがちです。その挙句、お客さんが引越ししたりして入金されないままになることが最悪のケースです。
続いて税理士は商品と現金引換えなら毎日日銭が入ります。仕入先には初めは現金仕入れしかできないかもしれないが行商ではなく店があるので信用もつき、掛けで仕入れることができるようになるでしょう。そうなれば支払いは月一回だけですからキャッシュフローはずいぶん楽です。」
その通りだ、徳井の失敗はココだったのだ。気づいたアキラはカラダから力が湧き出るのを感じた。そうなると早く修業に入らねば、そして店を探さないと、、意気込みが彼を後押しした。
次回予告
商店街の高齢の豆腐屋さんが廃業をする話が商店街事務所で耳にした。貴重な情報であった。老店主が廃業するまで無給で手伝っって技術を学ぶことを考えた。徳井が雇ってくれ、と言ってくる。
税務トラブルのご相談
税務当局から指摘を受けトラブルになった場合、知識と経験を生かして税務当局と調整・交渉を行ないトラブルの収束に努めます。損失を最小限にとどめるよう尽力します。